道の汀に寄り着いた
一輪の花を拾いあげた
針穴だらけの錆れた掌だけが
この幻想をすくいとった
深い深い瞬きの中に
振り返れば
遙かに延びる 等身大の影があり
また振り返れば
ほどかれた道が瞳いっぱいに凪いでいる
頭上には不動の太陽があり
ここには二本の脚がある
日が暮れたら
砕けた骨をかき集めて炉をとろう
水が枯れたら
熟れ過ぎた肉のあまい汁を啜ろう
もしさびしくなったなら
ひとひらの夢で着飾ればいいさ
そうして
ただ静かに夜明けを待っていよう
ほら もう 遠くで波音がきこえる
この
深い深い瞬きの中に――
道の汀に寄り着いた (原詩)
作詞 永澤 康太 作編曲 HIDE 歌 ひかるcom
インド、プシュカル、あるレストランにて――。
ねっと音っとネット